バーチャルオフィスの契約とセットで考えたいのが、「固定電話の番号」の取得です。
バーチャルオフィスには、「電話転送」や「電話秘書」といった、電話サービスを行っている所が大半なので、
いわゆる「住所借りのみのプラン」にオプションとして、電話サービスを申込む方も多いと思いますが、
実は、バーチャルオフィスで提供している電話サービスには、下記のようなデメリットがあります。
- 料金(特に転送時の料金)が割高
- オフィスを移転した時に電話番号を引き継げない
料金について、転送や電話秘書のオプションをつける際、月額は3,000〜5,000円程なので、これ自体はそれほど気にならない金額かもしれませんが、実は通話料金(転送料金)がとても高いです。。
NTTの光電話 バーチャルオフィスの転送
8円/3分 → 20円/3分
そもそも、あまり電話しないから気にしないよ!という方はいいですが、
コスパ良く「固定電話の番号」が欲しい方には、バーチャルオフィスの「電話転送や電話秘書」ではなく、クラウドPBXをおすすめします。
クラウドPBXとは
従来のビジネスフォンで必要だった電話交換機(PBX)をクラウド上に置くことで、インターネットを通じてスマホだけで固定電話を持つことができます。しかも料金もバーチャルオフィスの電話転送や電話秘書よりも安くなります!
クラウドPBXの詳しい話は後述しますが、
バーチャルオフィスで少しでもお得に「固定電話番号」を取得したい。という方は、このまま読み進めていただければと思います。
シオタ(@shiota_voffice)
バーチャルオフィスに固定電話番号が必要な理由とは?
そもそも、バーチャルオフィスでなぜ固定電話が必要なのか??
その理由は、取引先や顧客への「対外的な信用」の面もありますが、最も重要なのは、法人の銀行口座やクレジットカード作成で有利になるからです。
固定電話が必要な理由①:銀行やクレジットカードの口座開設で必要!
バーチャルオフィスでは法人の銀行口座が作りづらい。。という話はよく聞くと思いますが、一つの鍵を握るのが固定電話の有無になります。
基本的に金融機関の口座開設の根源となるのは申込み者「信用の有無」になりますが、固定電話の番号を記載することで、対外的な信頼度は増します。
というよりも、銀行側からすれば、法人なら「固定電話の番号」を持っていて当然!というスタンスで見られます。。
なので、固定電話番号がないことで、審査落ちすることや、そもそも申込みすらできない。。ということも起こります。。
ただでさえ、バーチャルオフィスは信用力が低いと見られがちなので、いずれにしても、固定電話番号は必ず用意しておくべきでしょう。
固定電話が必要な理由②:信頼を損なわないために
例えば、人にもらった名刺や、他社のホームページの会社概要を見ると、「固定電話の番号」が記載されていることがケースがほとんどだと思います。
もし仮に、ホームページの会社概要の会社の電話番号に、「携帯電話の番号だけ」が載っているとどういう印象でしょうか??
恐らくは、「この会社って一人でやってるんだろうな。。」「携帯に電話するって違和感があるな。。」といった印象で、信用の面ではとてもマイナスに働くこともあります。
携帯電話はビジネス上はどうしても個人を連想させるので、法人として、対外的にビジネスを進めるのであれば、やはり固定電話は必須だと思います。
バーチャルオフィスで固定電話を取得する3つの方法!
冒頭でも話をしましたが、バーチャルオフィスで固定電話番号を取得する方法は、ざっくり分けて3種類あります!
固定電話の取得方法①:バーチャルオフィスの電話転送や電話秘書サービス
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特徴
- バーチャルオフィスを利用する方で最もポピュラーな取得方法
- バーチャルオフィスの契約時にまとめて申し込めるので、手間が掛からない
- 月額の相場は3,000円〜5,000円程度
- オフィスを移転した時、番号が変わってしまう(悪い点)
- 転送時の料金が高い(悪い点)
バーチャルオフィスでは、大体どの会社でも、電話転送サービスや電話秘書サービスを提供しています。
バーチャルオフィスの契約と同時に申し込めるため、とても手軽なのがメリットですが、通話料が高い点や、オフィスを移転した際に番号を引き継げないことが難点です。。
電話転送サービス
バーチャルオフィスから付与される固定電話番号への着信を、スマートフォンなどに自動転送するサービスのことです。会社や自宅で固定電話を引く必要はなく、外出中でも電話対応ができます。
電話秘書サービス
固定電話番号に着信があった際、バーチャルオフィスに常駐するスタッフが電話対応するサービスです。担当者名や用件、連絡先などを担当スタッフが聞き、内容がメールで届きます。
代行して電話対応を行ってもらうため、メールの報告を見て対応が必要な時だけ折り返し連絡をすることもできます。料金は電話転送サービスよりも高くなります。
固定電話の取得方法②:03転送電話サービス
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特徴
- 月額料金が最も安い
- 悪質な業者が多く、業者選びは慎重に行う必要がある(悪い点)
- スマホのアプリとして使えて手軽
固定電話で用いられる「03」番号の回線をレンタルし、スマートフォンや携帯電話で転送して利用するサービスです。安くで利用できて、面倒な工事も不要です。
ただし、このサービスを利用した悪質な勧誘や詐欺行為が横行するなど問題が多く、総務省が対策に乗り出すなど、固定電話サービスの中では最もイメージが悪いです。。最悪の場合、今後利用できなくなる可能性もあるのでその辺りのリスクも考慮しておいた方が良いです。
固定電話の取得方法③:クラウドPBX
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特徴
- オフィスを移転しても、同じ電話番号を使える
- 月額&通話料ともに安い
- スマホのアプリだけで完結できる(電話機不要)
- 面倒な工事はなく、一週間程度で使える
ざっくりまとめるとこんな感じになります。
クラウドPBXとは、スマホやパソコンを使って内線や外線、また転送など、ほぼ全ての電話機能が使えるクラウドサービスのことです。
従来のPBX(電話交換機)では、固定電話の回線網を利用していたため、大規模な設置や配線工事が必要であり、一つのオフィス内でしか内線・外線・転送機能を利用できませんでした。費用もとても高いです。。
しかし「クラウドPBX」では、電話交換機の機能が全てインターネット上で完結するため、大規模な設置や配線工事は不要。しかも料金も格安です。
スマホを使えば、オフィス外でもあらゆる電話機能を利用できるところが他のサービスにはない最大の利点です。
最もコスパが良いのは「クラウドPBX」
クラウドPBXメリット①:料金が格安!
クラウドPBXは、バーチャルオフィスの電話転送や電話秘書と比べ料金が割安です!
バーチャルオフィスの転送サービスは、月額の場合は3,000円〜5,000円で、従量課金の場合は、携帯電話への転送は1分20数円程度、固定電話への転送は3分10数円程度のようです。電話代行サービスにも様々なサービスがありますが、月額7,000円から9,000円くらいが一般的です。
一方、クラウドPBXでは、初期費用が一万円程度かかりますが、1回線につき月額2,000円程度から導入でき、通話料もバーチャルオフィスの半分ほどで利用できます。
クラウドPBXメリット②:オフィスを移転しても同じ電話番号でOK
新しいオフィスに移転する場合、バーチャルオフィスで使っていた電話番号は必ず変わってしまいますが、法人の場合は結構面倒なことになります。。
例えば、書類や登録情報、お客様への説明など、
電話番号を変えることで発生する、面倒な手続きは多々あります。。
一方でクラウドPBXであれば、一度取得した電話番号が変わらないので、将来的にオフィスを変える際も、色んなことがスムーズに進められます。
クラウドPBXメリット③:すぐに利用できる
クラウドPBXは、機器や回線の設置工事が不要なため、数日~1週間の短期間で利用可能となります。スピード感を持って業務に集中できるのは嬉しいポイントです。
クラウドPBXメリット④:スマートフォンだけで完結できる
スマートフォンにアプリを導入するだけで導入できるクラウドPBXサービスもあり、業務用電話機を購入する必要はありません。
クラウドPBXメリット⑤:保留や転送機能が利用できる
クラウドに存在するPBXにより、保留や転送といった高度な機能を利用できます。スマートフォンに着信を転送するよう設定すれば、オフィスに社員が不在なことも多い小規模企業でも、顧客からの着信を逃す心配がありません。
一押しのクラウドPBXは「ナイセンクラウド」
数多くありますが、その中でもナイセンクラウドは8年の実績を保有。日本経済新聞や朝日新聞、全国放送のテレビ局のニュース、雑誌等で頻繁に取り上げられるなど、クラウド型PBXといえばナイセンクラウドを思い浮かべる方も多いほど、圧倒的な知名度を誇っています。
ナイセンクラウドの料金プラン
ナイセンクラウドの料金プランは、次の通りになっています。
ライト(1人用)
初期費用1万円、月額費用2,000円、内線端末台数1内線
ペア(小規模)
初期費用1万円、月額費用5,000円、内線端末台数2内線
プロ(中規模以上)
初期費用1万円、月額費用1万円、内線端末台数5内線
※料金は全て税抜です。
ナイセンクラウドの料金は、上記いずれかのプランに電話回線料金をプラスしたものになります。なお、電話回線はRakuten、KDDI、NTT、NUROから選択可能。電話回線の料金は、会社によって異なります。